牧師について

牧師 菅原 豊

 

白金キリスト教会は 2016 年、坂出の地に誕生して 60 年を迎えましたが、キリスト教会の無い、綾川の東側に教会が建つことは永年の願いでした。このたび、古民家を改 装して、新しく教会を建てることができたことは、大きな喜びです。

私たちは、この林田の地に新しく生まれた教会に愛称を 付けて、地域の方々に親しんでいただこうと、考えた結果、「オリーブチ ャペル」という愛称を付けました。 ご存知のとおり、香川県は小豆島を中心に、オリーブの栽培がさかん で、全国一の生産量を誇ります。オリーブは香川県を代表する植物と言えます。それだけではありません。オリーブは元々、地中海原産で、聖書と深いつながりがある植物です。イエス・キリストが十字架にかかられる前、祈られた場所が、エルサレムの町外れにあるオリーブ山という 小高い丘でした。「オリーブの枝を加えた鳩」は平和の象徴とされますが、なぜ、そうなったのかといいますと、聖書に由来しています。かつて人 間の罪深さゆえに大洪水によって世界が覆い尽くされたとき、箱舟によ って生き残ったノアが、外の様子を探るために鳩を飛ばしたところ、オ リーブの若葉をくわえて戻ってきたというエピソードがあります。神様 はノアとその家族との間に契約を結ばれ、二度と大洪水によって地を滅 ぼすことをしないと約束されました。そのときに神様は約束のしるしと して雲の中に美しい虹を現させました。約束の虹とともにオリーブを加えた鳩は平和の象徴となりました。 聖書が教える平和とは、神様と私たち人間の間の平和です。私たちは、 私たち人間を創造された神様との平和が与えられるとき、本当のやすら ぎと喜び、そして、生きる目的を見出すことができます。 オリーブチャペルの名前には、そんな願いが込められています。このオリーブチャペルが地域のみなさまのやすらぎと憩いの場となることを願っています。